SL機関車の終点、千頭駅から先は、
日本唯一のアプト式トロッコ列車で進みます。
もともとは水力発電の資材を運ぶためのトロッコ列車の線
(正式には井川線)だそうで、いまはアプト式列車。
車両の一部がトロッコみたいになっています。
で、アプト式ってなに?って感じなのですが、
急勾配を登る時に、別の機関車と連結して押してもらう、
方式だそうです。
そ、そんなに急なのか。確かに、
「鉄道日本一の急勾配」だそうです。
確かに駅に止まっている列車は非力そう。
まず、車両サイズがトロッコ路線に合わせるためか、
一回り小さい。大丈夫か。
中に入ると、せまっ!
でも、一車両に2組ぐらいしか乗ってないので、
ものすごくゆったり使える。
途中、湖の上に浮かぶ駅、大井川湖上駅や、
私鉄日本一の高さの鉄橋、関の沢鉄橋など
ここも謳い文句がうまい。
さて出発です。
狭いでしょ。でも、人もいないので一人5席ぐらい占領できます。
SLの旅に比べるとなかなか雄大な風景になってきました。
もはや人家は皆無。
庶民の足、としての鉄道ではなく、水力発電の工事のための線なので、
ワイルドさがはんぱないです。
さて、この駅で停車すると、いよいよアプト式機関車と連結です。
駅の前の川というか湖、というかダム湖?
水龍様でも出てきそうな勢いの神秘的な風景が当たり前に。。
これは別の車両。
後ろの車両のほうで連結が始まっております。
ガっシャン!! これがアプト式機関車。
こいつが後ろからガンガン押してくれます。
実際、押されてる、カマ掘られているかのような衝撃。
急勾配をぐんぐん登っていきます。
するとだんだん山々が間近に迫ってきて、すごい秘境感出てきます。
ダムもどデカッ!! ルクソール神殿とかピラミッドを作った
エジプトの民に見せてあげたい。
鉄橋もガンガン出てきます。うーんそれにしても民家がまったくないな。
そしてここは私鉄日本一高い鉄橋、関の沢鉄橋。
どうですか、この高さ。
関の沢鉄橋から山々を見る。まさに空中に浮かんでいるかのよう。
両側を石垣で積み上げられた、細い道を通過。迫力あり。
帰りの電車の関係で、終点のひとつ手前の駅、閑蔵駅で下車。
急ぎ、反対車線に乗り換える!!
きたきたーー。間に合った。これで日が落ちる前に下山できるぞ。
乗り換えた列車には、トロッコっぽい車両がありました。
もはや山と一体化したような浮遊感。
当然、もう一度「関の沢鉄橋」を通ります。
iphone落としたら一巻の終わり的プレッシャーがすごかった。
森とも一体化した感じです。
湖上を走る感じがまた、ワイルドです。
千頭駅に着きました。帰りはSLじゃなく、まさに「普通」で帰ります。
人家が見えてきて、なんかほっとしてる自分がいる。
いや、ワイルド過ぎるだろ、井川線!
SLの旅から始まって、アプト式列車と
なかなかのボリュームの大井川鉄道。
機関車トーマスの誘致など、積極的な姿勢もいいですね。
SLが死んでない、まだ現役。
トロッコ路線も死んでない、まだ現役、っていうのがいい。
明治、大正、昭和を駆け巡ったような旅でした。
今度は途中下車して、寸又峡温泉、夢のつり橋に行ってみようかな。
満足度 ★★★★
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